水の出る橋:通潤橋

2017年1月6日 at 12:00 PM

熊本県上益城郡山都町に通潤橋という橋があります。

f:id:kuma-hate:20161213225446j:plain出典:http://blog.goo.ne.jp/akanbe-/e/87bae15755c713fbffafdcc15f044933

長78メートル、幅員6.3メートル、高さ20メートル余という石造りの橋です。

江戸時代に阿蘇の外輪山の南側の五老ヶ滝川の谷に架けられた水路橋で、水利に恵まれなかった白糸台地へ通水するための通潤用水上井手水路の通水管が通っています。

この橋の上を通ることは勿論可能で、定期的に放水をしているので、橋の上から放水を見ることも可能です。

晴れた日の放水時には、虹がかかり、その幻想的な風景に心惹かれる人は多く、絵葉書にもよく使われる熊本県の代表的な名所です。

また、肥後の石工の技術レベルの高さを証明する歴史的建造物であり、国の重要文化財に指定されています。

重要文化財指定後、水需要の増大に対応できるよう、上流の川底に送水管が埋設され、通潤用水ではこれがメインで使われるようになりました。

この橋は2つの地区を水路で結んでいるが橋の位置は2つの地区よりも低い位置にあるため、水を通す時には噴水管の原理を利用している状態になる。ゴムなどのシーリング材料の無い時代であり、石で作られた導水管の継ぎ目を特殊な漆喰で繋いで漏水しないように密封して橋より高台の白糸台地まで用水を押し上げています。

熊本国府高校のHPにわかりやすい図があったので、引用させていただきます。

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出典:http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/isibasi/siphon.html

左側の水だめより、右側の水ずだめの方が低い位置にあるため、左側の水が通潤橋を渡り、右側の水がめに運ばれるという仕組みになっています。

水源に乏しい白糸台地へ水を送るために架けられた通水橋で、石造の通水橋としては日本一である。建造にあたっては地元の総庄屋であった布田保之助が中心となって計画を立て、地元の役所・矢部手永の資金や、細川藩の資金を借り、熊本八代の種山村にあった著名な石工技術者集団種山石工の協力を得、近隣農民がこぞって建設作業に参加しました。

この水路付き石橋は、アーチ型の木枠を大工が作った上に、石工が石を置き、石管と木樋による水路を設置して橋が完成したところで木枠を外す工法により建造された。石橋の木枠を外す最終段階には橋の中央に白装束を纏った布田翁が鎮座し、石工頭も切腹用の短刀を懐にして臨んだという逸話が残っています。

しかし、2016年の熊本地震で亀裂が入るなど大きなダメージを受けました。

少しでも早く復旧して、もう一度観光地として人を集めてほしいです。

少し交通の便は不便なので、公共交通機関よりも車で行ったほうが断然楽だというのは少しネックではあります。

緑生い茂る中にある通潤橋。地震のため今は水漏れがあり、美しい姿を見ることが出来ませんが、今後復旧し、勇ましい姿を再度私たちに見せてほしいです。

皆さんも通潤橋が復旧したら是非足を運び、熊本の美しさ・技術の高さを堪能してください!

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